2009-01-01から1年間の記事一覧

宿命の黒き狼!八木沢三姉妹~1・静かなる次女・静

3姉妹、3兄弟ものの物語は数多いが、主役はしっかり者の上か自由奔放な末っ子になることがほとんどだ。大体において真ん中というのは、大人しく控えめで目立たない存在になりがちである。個性や自己主張の弱い真ん中は引き立て役、脇役専門で影が薄い。 ま…

祝・40周年!~こずえいろいろ顔

1969年12月7日『アタックNo.1』放送開始。2009年の今日で40周年であった。 はは。こずえも今年で54ですか。 それはさておき、同じこずえさんの顔でもよく見ると色々ある。 それぞれ好みもありイメージする顔も違うだろうが、ストーリー上…

オリジナルサウンドトラック

思いがけない事もあるもので「アタック」を見続けてン十年、幻の第105~117話と同じようにお目にかかることは無いと諦めていた劇伴音楽のCDが、今回突如発売された。 発売のいきさつはCDの解説にもあるが、要するに奇跡的な発見があったという事だ。生きてり…

早川みどり大研究!・1~消えた母親

『こずえ・みどり』なんか漫才コンビみたい。じっさい漫才みたいな事もするけど。 この早川みどりもまた知名度の高いキャラだろう。 『さるとびエッちゃん』(72年)に登場したニセこずえ・ニセみどりコンビ。パロディにされる時でも二人はセットで登場する…

光と陰の執念・愛と憎しみのコート~三条美智留の暗黒

『横浜二中、三条美智留! 得意技は、ローングスパ~イク!!』 世界ジュニア選手権の前半、宮崎合宿を大いに盛り上げてくれたのがこの三条美智留だ。数奇な運命に弄ばれた過去、こずえに引けをとらぬ実力と根性、そして荒んだ性格とは裏腹な外見の超美少女…

お母様がた集合!~ オホホ「アタック」保護者会

鮎原こずえさんのお母様貴婦人と呼ばせていただきたいほど上品でお美しいお母様でございますね。その気品あふれる物腰、話し方、おそらく由緒ある名家のお嬢様だったに違いございません。敗戦後の社会の変化で多くを失ってしまったと思われますが、身につい…

1970 アタック<エキセントリック>No.1

怪奇!猟奇!そして漂うサイケの香り!決してトンガった挑発的な作品ではない。むしろその対極にあるアットホームで保守的だった『アタックNo.1』も、しかしまぎれもなく狂躁と騒乱のローリング・70Sの落とし子であった! 大げさだって。・・・しかし、…

アタック的恋愛模様 ~1・晴子と俊介

ところでアニメの本郷と清水は結婚する事になるんだろうか。 原作では清水は教師を辞めて学生時代の先輩だった岩島の田舎へ嫁ぐ。本郷は最後の最後に体操部の中島先生と結婚した。 アニメでは岩島が登場しなかったかわりに、原作では全く接点の無かった本郷…

こずえのオシャレ図鑑~3・制服編

かつて学生服といえば劣悪な品質、センスのかけらもないダサいだけの押し着せでしかなかったが、昨今は事情が違うようだ。有名デザイナーやカジュアル系のブランドによる趣向を凝らした制服はかわいく華やかで、志望校選びの重要なポイントになっているそう…

麗しのB級ヒロイン~注目!菅谷キャラvs浅井キャラ

菅谷政子と浅井淑子。 「アタックNo.1」を愛して止まぬ、まことの『アタック者(もの)』ならば、その声だけでピンとくるはずだ。 今と比べると昔のアニメは同じ作品でレギュラー、準レギュラー級の役者が何度も別の役で登場するローテーションが高頻度で…

富士見軍団最後の戦い・3~逆転!第2セット

こずえの作戦通り、白河を欠いた青葉の戦闘力は目に見えて低下していった。集中的に狙われた山本は足をからませ何度も転倒。ハイエナの本性を剥き出しにして襲いかかる富士見軍団の攻撃は徹底的に執拗、かつ陰湿だった。サイドアウトの連続で13対13のス…

アタックNo.1の原点~桂城由美は偉かった

『アタック№1』で、こずえの最初の敵として立ちはだかったのが、この富士見中バレー部キャプテンで3年生の桂城由美だった。 こずえの眠っていた闘志をかきたて、天才を呼び覚まし、彼女に生涯にわたる栄光の、そして地獄のバレー道(みち)を歩ませるきっ…

熱唱!「アタック」カラオケ大会

深まる秋の夜。 すずらん灯の商店街に、銭湯帰りの下駄の音・・・ ここは独り寝の女が枕を濡らして眠る町、東急池上線・戸越銀座。 その路地裏にひっそりとたたずむ1軒の店があった。 カラオケスナック 『牛頭会』(ごずえ)。 さて今宵「アタック」のメン…

富士見軍団最後の戦い・2~山本操の涙・だれも知らない決勝戦前日

話は決勝戦の前日に戻る。 準決勝にも大勝し、いよいよ明日の富士見との決勝を残すのみとなった青葉学園。『恐怖の大ボールスパイク』で一躍脚光を浴びた山本操は、今日も報道陣に囲まれフラッシュの嵐を受けていた。 写真撮影を終え、一人廊下を歩いていた…

笑う鬼コーチ・本郷

ヘル・オンゴー! しかし、第5話でのあの邪悪な哄笑を見る限り、鬼コーチというよりは悪魔先生である・・・・ こういう要素を持ち込んだのは本郷の指揮するチームの神がかり的な強さに説得力をもたせるためという合理的な理由もある。常人では及びもつかな…