極私的 ・アタックNo.1
第3話『新キャプテン誕生』のラスト30秒。茶髪をなびかせ、神技的なバレーボールの壁打ち「一人バレー」を続ける全身黒タイツの少女が出現する。この週ではまだ顔も名前も謎の彼女こそ、後にこずえの生涯の友となる早川みどりであった。 しかし、この後の…
しまった! 山本さんが立ち直ってしまった?! せっかくあと一歩まで追い込んだのに、これじゃ元の木阿弥じゃない! 第2セットで流れは変わった。それは決定的なものだった。天佑としか呼べない幸運なハプニングが起こり、完全に運を掴んだはずだった。決定…
「アタック№1」を愛してやまない諸君なら、70sファッションにも並々ならぬ感心と深い愛着を持っておられるはずだ。 そしてモブシーンにも手を抜いていない「アタック」はファッションチェックの楽しみにも十分応えてくれる。 今回はそんなアタック的70…
目的? 私はね、誘惑するのが趣味なの。あなた達のような仲良しを誘惑して引き裂く事だけじゃないわ。 ひたむきに努力してる人。歯をくいしばって耐えている人。命がけで戦う人。 そんな人たちを誘惑して、駄目にしちゃうのが好きなの。 面白いの。楽しいの…
3姉妹、3兄弟ものの物語は数多いが、主役はしっかり者の上か自由奔放な末っ子になることがほとんどだ。大体において真ん中というのは、大人しく控えめで目立たない存在になりがちである。個性や自己主張の弱い真ん中は引き立て役、脇役専門で影が薄い。 ま…
1969年12月7日『アタックNo.1』放送開始。2009年の今日で40周年であった。 はは。こずえも今年で54ですか。 それはさておき、同じこずえさんの顔でもよく見ると色々ある。 それぞれ好みもありイメージする顔も違うだろうが、ストーリー上…
思いがけない事もあるもので「アタック」を見続けてン十年、幻の第105~117話と同じようにお目にかかることは無いと諦めていた劇伴音楽のCDが、今回突如発売された。 発売のいきさつはCDの解説にもあるが、要するに奇跡的な発見があったという事だ。生きてり…
『こずえ・みどり』なんか漫才コンビみたい。じっさい漫才みたいな事もするけど。 この早川みどりもまた知名度の高いキャラだろう。 『さるとびエッちゃん』(72年)に登場したニセこずえ・ニセみどりコンビ。パロディにされる時でも二人はセットで登場する…
『横浜二中、三条美智留! 得意技は、ローングスパ~イク!!』 世界ジュニア選手権の前半、宮崎合宿を大いに盛り上げてくれたのがこの三条美智留だ。数奇な運命に弄ばれた過去、こずえに引けをとらぬ実力と根性、そして荒んだ性格とは裏腹な外見の超美少女…
鮎原こずえさんのお母様貴婦人と呼ばせていただきたいほど上品でお美しいお母様でございますね。その気品あふれる物腰、話し方、おそらく由緒ある名家のお嬢様だったに違いございません。敗戦後の社会の変化で多くを失ってしまったと思われますが、身につい…
怪奇!猟奇!そして漂うサイケの香り!決してトンガった挑発的な作品ではない。むしろその対極にあるアットホームで保守的だった『アタックNo.1』も、しかしまぎれもなく狂躁と騒乱のローリング・70Sの落とし子であった! 大げさだって。・・・しかし、…
ところでアニメの本郷と清水は結婚する事になるんだろうか。 原作では清水は教師を辞めて学生時代の先輩だった岩島の田舎へ嫁ぐ。本郷は最後の最後に体操部の中島先生と結婚した。 アニメでは岩島が登場しなかったかわりに、原作では全く接点の無かった本郷…
かつて学生服といえば劣悪な品質、センスのかけらもないダサいだけの押し着せでしかなかったが、昨今は事情が違うようだ。有名デザイナーやカジュアル系のブランドによる趣向を凝らした制服はかわいく華やかで、志望校選びの重要なポイントになっているそう…
菅谷政子と浅井淑子。 「アタックNo.1」を愛して止まぬ、まことの『アタック者(もの)』ならば、その声だけでピンとくるはずだ。 今と比べると昔のアニメは同じ作品でレギュラー、準レギュラー級の役者が何度も別の役で登場するローテーションが高頻度で…
こずえの作戦通り、白河を欠いた青葉の戦闘力は目に見えて低下していった。集中的に狙われた山本は足をからませ何度も転倒。ハイエナの本性を剥き出しにして襲いかかる富士見軍団の攻撃は徹底的に執拗、かつ陰湿だった。サイドアウトの連続で13対13のス…
『アタック№1』で、こずえの最初の敵として立ちはだかったのが、この富士見中バレー部キャプテンで3年生の桂城由美だった。 こずえの眠っていた闘志をかきたて、天才を呼び覚まし、彼女に生涯にわたる栄光の、そして地獄のバレー道(みち)を歩ませるきっ…
深まる秋の夜。 すずらん灯の商店街に、銭湯帰りの下駄の音・・・ ここは独り寝の女が枕を濡らして眠る町、東急池上線・戸越銀座。 その路地裏にひっそりとたたずむ1軒の店があった。 カラオケスナック 『牛頭会』(ごずえ)。 さて今宵「アタック」のメン…
話は決勝戦の前日に戻る。 準決勝にも大勝し、いよいよ明日の富士見との決勝を残すのみとなった青葉学園。『恐怖の大ボールスパイク』で一躍脚光を浴びた山本操は、今日も報道陣に囲まれフラッシュの嵐を受けていた。 写真撮影を終え、一人廊下を歩いていた…
ヘル・オンゴー! しかし、第5話でのあの邪悪な哄笑を見る限り、鬼コーチというよりは悪魔先生である・・・・ こういう要素を持ち込んだのは本郷の指揮するチームの神がかり的な強さに説得力をもたせるためという合理的な理由もある。常人では及びもつかな…
しかし大ボールスパイクとは変な名前である。巨人の星の大リーグボールに便乗してつけたのか。山本が「大」だったからそうなったのか。「ボールが膨らむ魔球」というのもなんとなく変で、先に「大ボール」という名前ありきで後付の感じがしないでもない。 だ…
モテモテだった在りし日の努氏。 その存在は全女生徒憧れの的。一般男子生徒は努の姿を見るや『あいつにゃとってもかなわない』と退散。不良グループの連中でさえ『一ノ瀬さん』と陰から努を慕っており、ミーハーな池崎など努に握られた手を記念にハンカチで…
石松? なんかちがうぞ・・・ 石松と聞いて、今なら『ガッツ』が真っ先にくるだろうが、現代っ子に果たしてその名前の由来は分かっているんだろうか? 「アタック」放映当時の子供ならそれが当然の如く次郎長一家の「遠州・森の石松」を示す事だと分かった。…
当時のティーン誌のグラビアから。モデルの一人は久万理由香! よいね~。 ヤングファッションのメッカは渋谷・原宿ではなく新宿だった。伊勢丹、西武の他に鈴屋の名前も。 色・デザインは現行モノでも通用するが素材感がチープでペラいのが本物70sファッ…
エントリー№1・新聞社の鬼デスク というわけで諸君。只今より第一回・アタック№1『イイ顔親父』選手権 を、ニギニギしく開催する。われこそはと思うナイスな顔・ナイスなムードをひっさげた野郎どもは奮ってエントリーせい。 №2・社長 №3・松木監督 №4…
天竜女子高校のキャプテン・須賀。『消えるアタック』を受けた直後から高熱を発して寝込み、「消えた、ボールが消えた!」とうわ言を言いながら七日七晩苦しんだという。この日試合に参加した天竜チームのメンバーはその後次々と病に倒れ、また試合を観戦し…
『きゃーーっっ!』 『ショ、ショックー!!』 うむっ。 ご存知、第10話における一ノ瀬努と泉ゆりの抱擁(こずえ的にはラブシーン)である。これはアタック№1中でも屈指の爆笑シーンと言えよう。努と泉の抱擁を目の当たりにしたこずえと早川の、いかにも…
鬼コーチ本郷。そのやり方は時として『鬼』と言うより悪魔。 八木沢三姉妹との3対3の変則試合で叩きのめされ、天と地ほどの開きのある実力差を思い知ったこずえら富士見チーム。 希望に燃えた再出発の直後だっただけにこのショックは救いようがないほど甚…
卓球部の小林さんは怒りに燃えていた。 今日という今日は言ってやる。あの女王然としている鮎原こずえとバレー部に。 そもそも彼女はメジャーなものが大嫌いだった。力のあるヤツ、大きな奴、いばってる奴を見るとむやみに噛み付きたくなる。いつの世も、気…
スポーツヒロインもののアニメは意外に少ない。それでもバレーでは「アタック№1」を含めて現在まで3本が作られている。実写では『サインはV!』以降、石森章太郎原作の『燃えろアタック』(1979)や2005年のドラマ『アタック№1』があった。 昭和…
こずえ:「試合中、あの垣之内良子の視線がずっと私の体にまとわりついていたかと思うと、ううっ、気味が悪いわ」 みどり:「そう。いやらしい目で私たちを・・!」 第13話・『作戦なき作戦』 ・・・・・み、みんな大好き垣之内さん。 垣之内良子といえば…